マインドセット、という言葉を耳にしたことがありますよね。よく、営業マンはセールスマインドセットが大切、と言われますが、そもそもマインドセットという言葉の意味、きちんと理解していますか？
マインドセットとは、日本語に直すと思考様式、とでも言いましょうか。いわば心構えです。ビジネスはもちろんのこと、普段生活しているうえでの人間関係などにおいても、このマインドセットの持ち方によってその行く末は大きく変わっていきます。
セールスマインドセットのとても分かりやすい話
セールスマインドセットといえば、とても有名な話があります。アフリカに靴を売るために市場調査に行った２人のセールスマンの話。あっ、と思う方もいるかもしれませんね。アフリカに行ったら、みんな裸足で生活をしていたので、営業マンAは上司に、需要がないので販売は困難だと報告します。しかし、営業マンBは、誰も履いていないから、市場ががら空きでチャンスです、と伝えるのです。
これはどちらも正しいんですよね。必要としていないものは売れない、と思うのも当然。そして、誰もそこに参入していないから今がチャンス、と思うのも当然。要は、その人のセールスマインドセットの違いだけなんです。私たちは自分なりのフィルターを通して物事を見ている訳です。そのフィルターを変えるだけで、大きく差が出るんです。
きっとこの後、Aさんは手を引くでしょう。しかしBさんは売りに行き、市場を独占して大儲けしてしまうかもしれません。しかし、Bさんが大損する確率もありますよね。実はこれもセールスマインドセットで大きく変わっていくんです。ここで、どうにかして売ろう、売れる、という方向に考えを強く持っていると、不思議とそれは現実になるんです。人は、思い込みと現実が合致するように無意識のうちに向かっていくんです。だから、売れると思い込んで行けば、売れるんです。
失敗の原因は、マインドセットの仕方にあります
店舗経営をしている人、起業をしている人で失敗をする人の大半は、このマインドセットが失敗しているんです。売れるかな、いや、売れないかもしれない、自分が成功なんてしないよな、という思い込みがどこか抜けないんですね。そうすると、無意識に成功しない方向に向かって行ってしまうのです。つまり、売れない、儲からないという結果はある意味自分で作ってしまっている、と言えます。自分を信じきれない、売れる、儲かると思い込みきれないのがあなたの失敗なのです。
トップセールスマンは、このセールスマインドセットが非常に上手です。売れないかも、という思いを一切抱きません。だって、それは単なる思い込み、思い過ごしに過ぎないかもしれないのです。最初から売れないと思えば、売れません。しかし、本来そんな悪いものを売りに行くはずがないんです。だったら、自分が売りたいものを信じ切って、売っている自分を信じ切って、「売れる！」という意気込みのもと、売りに行ったらいいじゃないですか。それが品物であれ、自分の知識であれ、自分自身であれ同じです。
売れる！売らなければならない！
何をやっても成功しないんだ、という人は、まず自分自身をしっかりと見つめなおしてみてください。自分なんて、と思っていませんか？売れなかった時の言い訳をいつも考えてはいませんか。あなたは成功するためには何かしらのものを売らなければならないのです。そしてそれは売れる、とマインドセットをするのです。あなたが売りたいものを必要としている人はたくさんいる、それを購入したことによっていろんな人が助かり、喜ぶ。そう思えば、売ることがとても楽しくなり、どうやって売ろうか、とワクワクしながら考えることができるようになります。気の持ち方次第で、未来とあなたの売り上げは変わってゆくのです。
