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「v字回復の経営」に学ぶ

経営データ

v字回復。これは素晴らしいことでもあるが、そもそもどうしてそうなったのかを考えると恐ろしいものがあります。皆さん、v字回復の意味、もちろん分かりますよね。

v字回復とは、低下していた業績等が急激に回復することを言います。このvというのは売り上げのグラフ。つまり、どん底から這い上がって来る、ということですね。そう、v字回復するということは、一度底まで落ちてしまう、ということなんです。

v字回復はうちには必要ない?

今現在、あなたが経営する店舗の経営は、v字回復が必要な状態でしょうか。売り上げがどんどん落ちて危機を感じている状態でしょうか。これ、実は危機を感じているならまだいいのです。「何だか最近イマイチ儲からないな」程度で何となく不機嫌になっているだけだと、後々大変なことになってしまいます。v字が深くなってしまう前に這い上がらなければいけません。

v字回復はこれで学べ!

v字回復について学ぶために、とても人気のある小説があります。LINEの執行役員のお墨付き、そのタイトル「v字回復の経営」です。これを執筆した三枝匡氏は、実際に経営コンサルタントをしている人です。その人が実際に関わったv字回復の経営についてのことが書かれており、その手練手管、経営におけるノウハウを学びながら読むことができます。その中からいくつかポイントを抜粋していきます。

まず、不景気ですべてが停滞ムード、という訳でもないのに、自分のところの売り上げがガクンと落ちてきている場合。「不景気だね」なんて言っている場合ではありません。商売の基本的サイクルとして、開発し、生産し、営業する、という一連の流れがある訳です。自分の所だけ売り上げが伸びない、という場合、ここの流れに問題がある、と三枝氏は言います。途中で停滞させることなく、一定のスピードでぐんぐん回していくこと、スピード感を持って日々回していくことが大切なのです。

モチベーションの問題は、奥深い

そして忘れてはいけないのが、モチベーションの問題です。これは一人型経営でも、大きな会社を経営している社長さんでも同じですが、売り上げを上げるぞ、純利益を上げるぞ、というモチベーションをしっかりと維持していかないと、急激なv字回復などあり得ません。みんなが何となく停滞ムードに入っていては、それが伝染してしまい、みんなが良くない方向に流されます。

モチベーションをアップし、維持するためには、とても分かりやすい目標設定が一番大切です。そして、それをやらなければ大変なことになるのだ、という危機感と、みんなを同じスピードで走らせることができるペースメーカーが大切になります。これはトップがやるべきことでしょう。経営のV字回復を遂げた企業として、ファミリーマート、ダイワハウス横浜支店、そしてエムグラントフードサービスが特集されていて、それぞれの代表が語っている記事がプレジデントオンラインにあります。どこもトップがペースを作っています。自らが走っています。そうして周りを自分のペースに巻き込み、一気にどん底から駆け上がるのです。引っ張る方のモチベーションが高ければ、おのずと周囲のモチベーションも高くなります。だから、v字回復ができたのだ、ということになります。

今こそジャンプ!

v字回復が必要ないまでも、ずっと横ばい、または緩やかに下がっている、という売り上げに悩む社長さんや起業家さんもいるでしょう。そんな時は、そこがv字の底だと思い、そこから駆け上がる努力をしてみてはどうでしょうか。ぬるま湯につかっていては、少しずつ熱くなっていても気づかず、そのままゆであがってしまいます。自ら抜け出し、なぜ売り上げを上げたいのかという理由をもう一度考えて明確化し、それに向かってモチベーションをアップさせ、高みを目指しましょう。

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